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私の決まり事、というより母からの習慣と言うのでしょうか、慶弔時には必ず白い汕頭刺繍のハンカチをバッグに2枚入れて参ります。
白い麻に施された繊細でエレガントな刺繍は母の思い出の一つです。
最初はグレーに見える刺繍の部分は下書きの色が透けているからで、洗う度に白い刺繍と変化する。
もう数十年使い続けているものもあります。(少しボロボロになってきつつありますが。)
しかし近年、汕頭刺繍の刺し手は激減していてその継承まで危ぶまれているそうです。刺し手としてのピークは14〜5歳の少女達。
20歳過ぎたら、過酷に使った視力は落ちて、もう針を持つ事が難しい。
今やその刺し手が居なくなっているそうです。
素晴らしい技術とデザインが継承され、生活の中でまた、文化や芸術として守られて欲しい。
そして私も母からの習慣を女性へと成長した娘達に伝えたいと願うのです。
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