オトナの女性のためのウェブ雑誌 ”ボンジュール50’s” で、私はファッションのページを担当しています。この雑誌の編集長であり、女性のための商品開発をする会社(株)ヒス・ハイコンセプトを運営する タナカキヨミさんが、この度 エッセイ本『My Son』を出版されました。先日、出版記念パーティーが行われ、私も参加させていただきました。
会場には、著者の幅広い交友関係をうかがわせるたくさんの方々が お祝いに駆けつけられていて、私が同席させていただいたのは 五行歌人で女流書家の西垣一川先生、陶芸をご趣味とされるプロダクトデザイナー渡邉和子さん。そして、このエッセイの挿絵を描かれた渡辺つぶらさん(同席の写真が無くて残念…)。
皆さん それぞれの業界で活躍されている魅力的な女性達。興味深いお話しに刺激的な時間はアッという間でした。
さて、本題は、このエッセイ本『My Son』
著者の早いとは言えない出産、息子さんへの愛情がひとしおなのは勿論のこと、型にはまった日本流教育から飛び出し、広い視野をもって、ニュージーランドでの子育てを決意し実践した ワーキングウーマンのノンフィクションです。
特別な人にしか出来ない事なのでは、、、と、憧れの気持ちで読み進めるうちに、何だか不可能では無いかも!と、どんどんキヨミ流子育てと環境づくり(家づくり) に引き込まれる。過ぎ去りし、そして完了しようとしている我が子育て時期を振り返り、後悔が胸をよぎりそうになりながらも、清々しい気持ちにさせてくれるのは、続く若い世代、例えば私なら娘、息子達への新たな選択肢を指し示す内容に、希望のエネルギーを感じられたからだろう。この親子のニュージーランド生活の数年間は、決して順風満帆な穏やかな日々ばかりではなかったはずだ。しかし、潔い著者の決意と行動力が、素敵な人々と環境を引き寄せた。
ノンフィクションでありながら、写真を一切使わず、渡辺つぶらさんの描く愛らしい動物達や登場人物の挿絵がさらに想像力を掻き立てる。さながら 優しい冒険小説を読んでいるかの様な爽やかな気持ちで一気に読み終えた。
50歳を超えてさらに、輝き挑戦する気持ちを忘れない著者タナカキヨミさんと、彼女の愛する息子ゲンくんの未来に、あらためて”乾杯!”と、叫びたくなったひと時でした。
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